既婚者合コン界隈は本当に狭いのか?
ご覧頂き有難う御座います、小林です。今回は既婚者合コンに参加している方から時々聞かれる「この界隈って、意外と狭くないですか?」という話について考えてみたいと思います。何度か参加している方なら、一度くらいは経験があるのではないでしょうか。初めて参加した会では当然ながら周囲は知らない人ばかりだったのに、何回か参加しているうちに「あれ、この人どこかで見たことがあるな」と思う人が出てくる。そしてある日、別の会場へ行ってみたら、以前会った人が普通に参加している。さらに別の日には、「この前○○の会にいましたよね?」と声を掛けられる。最初は偶然だと思っていたものが、何度も続くと「やっぱり既婚者合コンって狭い世界なんだな」と感じるようになります。
では、本当に既婚者合コン界隈は狭いのでしょうか。結論から言えば、私は「日本中の参加者が一つの小さなコミュニティにいる」というほど狭くはないものの、ある程度の回数を参加すると、体感的にはかなり狭く感じる世界であると思っています。特に東京のように主催会社や開催場所が多い地域でも、参加者の行動パターンが似てくるため、同じ人と再会する確率がどんどん上がっていきます。これは単純に参加者の人数が少ないからというだけではなく、「参加する人がある程度固定されていく」という構造に理由があるのではないでしょうか。
最初は本当に「知らない人」ばかり
初めて既婚者合コンに参加した時は、当然ですがそんなことは感じません。会場にいる人は全員知らない人ですし、周囲を見渡しても「あ、この人は前にも会ったことがある」という人などほとんどいないでしょう。初参加の方からすると、既婚者合コンという世界そのものが未知のものですから、参加者もかなり多く感じます。
ところが、二回、三回と参加していくと少しずつ変化が出てきます。まず「あれ?この人、前にも見たことがある」という人が一人出てくる。次に別の会でまた一人。そして三回目くらいになると、「この人は前回もいた」「この人は別の会で見た」という人が複数になってくる。
ここから、世界が急に狭く感じ始めます。
面白いのは、必ずしも同じ主催会社の会だけで起こるわけではないことです。Aという主催会社の会で会った人が、後日Bという主催会社の会に参加している。銀座で見た人が恵比寿にいる。昼間に見た人が別の日には夜の会にいる。こうして「この界隈には共通の参加者がいるんだ」ということに気付き始めます。
主催会社が違えば別世界、ではない
初参加の方は、主催会社が違えば参加者も完全に違うと思っていることがあります。もちろん会社ごとに特色がありますし、開催場所や料金、料理や飲み物、参加人数、男女比、開催時間などによって客層に違いはあります。しかし、だからといって参加者が完全に分離しているわけではありません。
むしろ何度も参加する人ほど、複数の主催会社を使い分ける傾向があります。「今週はこちら」「来週はこっち」という感じで、その日の予定や開催場所、時間、参加したい雰囲気などに応じて選ぶ。そうすると当然、参加者同士が主催会社をまたいで再会することになります。
そして、ここが既婚者合コン界隈の面白いところです。
主催する側から見れば、それぞれ別のイベントです。しかし参加する側から見ると、全部つながっているように見えてくる。
A社で知り合った人とB社で再会し、B社で見た人をC社でまた見かける。すると「この人、いろんなところに参加しているな」という認識が生まれる。さらに自分自身も別の会へ参加しているので、相手から見れば自分も「いろんなところにいる人」になっているわけです。
「また会いましたね」が増えてくる
参加回数が増えると、一番増える言葉が「また会いましたね」かもしれません。
最初のうちは、本当に偶然の再会です。「あれ?以前お会いしましたよね?」というところから始まります。お互いに少し驚いて、「どこでしたっけ?」と確認する。そして思い出す。「ああ、あの時の会ですね」と。
ところが、これが何度も続くようになります。
「また会いましたね」
「この前もいましたよね」
「確か○○の会にもいましたよね」
「今日はこっちなんですね」
こうなると、もはや偶然というより「この界隈にいる人同士」という感覚になってきます。
さらに面白いのは、直接話したことがない人でも顔を覚えてしまうことです。何度か同じ会場にいると、「あの人、前にもいたな」と認識するようになります。名前も知らない。LINEも交換していない。でも顔だけは知っている。
これは一般的な飲み会では、なかなか起こらない現象です。
「あの人、またいる」という認識
既婚者合コンに何度も参加していると、参加者の中に「よく見る人」が出てきます。別に友達というわけではない。特別に仲が良いわけでもない。でも、なぜかよく見かける。
「あの人、またいるな」
と思う。
そしていつしか、顔だけでなく、その人の参加パターンまで分かってくる。
「この人は昼によくいる」
「この人は土日に見ることが多い」
「この人は銀座でよく見かける」
「この人は夜会のほうが多い」
もちろん、本人と詳しく話したわけではありませんから、実際のところは分かりません。しかし、何度も同じ場所で見かけていると、なんとなく「この人はこの辺によく参加している人なんだな」という認識ができてきます。
そして当然、自分自身も誰かから同じように見られている可能性があります。
「またあの人いるな」
と思われているかもしれない。
このあたりから、「自分が常連だとバレたくない」という心理が出てくる人もいるのでしょう。
「初参加です」が通用しなくなる瞬間
以前、「参加回数が増えるほど難しくなる『初参加のフリ』問題」というテーマでも書きましたが、既婚者合コン界隈が狭く感じられる理由の一つがこれです。
何度も参加していると、顔を知っている人が増えていきます。
ある会で「初参加です」と自己紹介していた人が、翌月別の会で再会する。「あれ、この人前にもいたよね」と思う。さらに数か月後、また同じ人に会う。
もちろん「初参加」という言葉にもいろいろあります。「この主催会社は初めて」「この会場は初めて」という意味だった可能性もあります。しかし、参加者側からすると、そう細かいところまでは分かりません。
だから「この人、結構参加しているんだな」と思われる。
逆に、自分が「初めてです」と言っている時に、過去に会った人から「前にお会いしましたよね?」と言われると、かなり気まずい。
これも、参加者同士が複数のイベントを行き来することで起こる現象です。
顔見知りが増えると、参加する時の感覚も変わる
初参加の頃は、会場に誰がいるか分かりません。
「今日はどんな人がいるんだろう」
という純粋な新鮮さがあります。
ところが何度も参加していると、受付を済ませて会場を見渡した瞬間に、
「あ、今日はこの人がいる」
「この人、前にも会ったな」
という確認から始まるようになります。
これは安心感につながる場合もあります。完全なアウェーではなくなるからです。一度でも会話したことがある人がいると、少し気持ちが楽になる。
一方で、ちょっとした面倒さも出てきます。
「この人とは前に話したけど、どうだったっけ?」
「前回LINE交換した人がいる」
「この人とは別の会で会ったけれど、今日は初対面のように接したほうがいいかな」
こうした人間関係の整理が必要になってくるのです。
LINEを交換していなくても「知っている人」になる
さらに興味深いのは、LINE交換がなくても人間関係ができてしまうことです。
例えば、何度か同じ会場で顔を合わせる男性と女性がいる。でも、毎回席が違うので直接話したことはない。
それでもお互いに、
「この人、前にもいたな」
とは認識している。
三回目くらいになると、受付で目が合って軽く会釈するようになる。
四回目には「こんにちは」と声を掛ける。
それだけで、もう完全な初対面ではありません。
既婚者合コンという限られた空間で、何度も顔を合わせると、それだけで一種のコミュニティ感が生まれてくるのです。
そして、この「顔だけ知っている人」が増えるほど、「この界隈は狭い」という感覚が強くなります。
「知り合いの知り合い」が増えていく
さらに参加歴が長くなると、人づての情報も増えていきます。
「あの人知ってます?」
「この前一緒だった人ですよね」
「○○さんと仲がいい人ですよ」
といった会話が出てくる。
もちろん、ここには注意が必要です。参加者同士の噂話は、すべてが事実とは限りません。人から人へ伝わるうちに話が変わっている可能性もありますし、本人の事情を知らないまま勝手な解釈が付け加えられていることもあります。
ただ、「人と人がつながっている」という感覚は確実に強くなります。
AさんとBさんが知り合い。
BさんとCさんも知り合い。
CさんはDさんと別の会で会っている。
そうなると、直接会ったことのない人まで「なんとなく知っている人」のように感じてくる。
このあたりまで来ると、かなり狭い世界に感じるでしょう。
東京でも狭く感じる理由
「東京は人口が多いのだから、そんなに狭いわけがない」という意見も当然あります。
これはその通りです。
東京全体で考えれば、既婚者合コンに参加したことのある人が全員顔見知りになるようなことはありません。参加者は常に入れ替わりますし、主催会社も複数あります。
それでも狭く感じるのは、参加者の行動範囲がある程度似ているからです。
銀座、恵比寿、新宿、渋谷、六本木など、既婚者向けのイベントが開催されやすい場所には一定の集中があります。さらに開催時間も昼、夕方、夜、土日などに分かれています。
その中で自分が参加しやすい時間帯や場所が決まってくると、自然と同じ人に遭遇する確率が上がります。
つまり、東京という巨大な街の中に無数の参加者がいる一方で、自分が実際に参加する範囲は意外と狭いのです。
これは会社員の方が「東京中に会社があるのに、結局電車でよく同じ人に会う」のと似ています。
世界は広い。
でも、自分の生活圏はそれほど広くない。
既婚者合コンも同じなのではないでしょうか。
常連同士はお互いに「常連」だと思っている
ここが少し面白いところです。
「自分は常連だと思われたくない」と考えている人がいたとしても、その人が毎月参加していれば、周囲から見れば十分に常連です。
しかし本人は、「自分なんてまだまだ」と思っている。
なぜなら、自分よりさらに頻繁に参加している人を知っているからです。
「あの人は毎週いる」
「この人は本当にいろんな会に参加している」
「あの人のほうがよっぽど常連」
という比較があるため、自分の参加回数を少なく感じる。
ところが、別の新しい参加者から見れば、その人も十分にベテランです。
この「常連の中にさらに常連がいる」という構造が、既婚者合コン界隈にはあります。
一番怖いのは「知り合いに会うこと」なのか?
既婚者合コンが狭いと聞くと、多くの方が心配するのが、「知り合いに会ってしまうのではないか」という問題です。
これは確かにゼロではありません。
同じ地域に住んでいる。
同じ年代。
似た生活圏。
同じような情報を検索している。
こうした条件が重なれば、知人と遭遇する可能性は当然あります。
ただ、ここは必要以上に怖がる必要もないと思います。
相手も同じ場所に参加しているわけですから、自分だけが一方的に弱い立場になるわけではありません。
むしろお互いに、「見なかったことにしよう」と考える可能性もあるでしょう。
既婚者合コンに参加しているという情報は、参加している本人にとっても他人に知られたくない場合があります。
つまり、相手も同じ秘密を抱えている可能性がある。
そのため、実際には互いに何も言わず、そのまま別の席へ行くということも十分に考えられます。
ただし「秘密の共有」が増えるほど慎重さは必要
一方で、参加歴が長くなるほど、いろいろな人を知ることになるため、プライバシーにはより注意したほうがいいでしょう。
自分から必要以上に個人情報を話さない。
勤務先や自宅の場所を細かく伝えない。
家族構成についても、初対面の相手に必要以上に話さない。
SNSなども安易に教えない。
これは既婚者合コンに限った話ではありませんが、参加者同士が何度も顔を合わせる世界だからこそ、より重要になってくると思います。
「この人とはもう二度と会わないだろう」と思って話したことが、別の会で再会した時に思わぬ形でつながることもあります。
参加者同士の距離が近くなればなるほど、「何を話したか」が後から効いてくることがあります。
「狭いから嫌」ではなく「狭いから面白い」部分もある
ここまで書くと、既婚者合コン界隈は何だか非常に面倒な世界のようにも見えてしまいますが、個人的には逆に「狭いからこそ面白い」という部分もあると思っています。
何度か参加していると、前に話した人と偶然再会する。
「お久しぶりです」
「また会いましたね」
そこから前回の話の続きをする。
こういうことができるのは、ある程度顔がつながっている世界だからです。
毎回完全な初対面だけでは、なかなか生まれない関係性があります。
「あの時の話、覚えてますよ」
と言われると、少し嬉しいものです。
一度会っただけの人と、数か月後に再会する。
それもまた、既婚者合コンの一つの楽しみ方なのかもしれません。
本当に狭いのは「参加者全体」ではなく「自分の行動範囲」
結局のところ、既婚者合コン界隈そのものが極端に狭いわけではないと思います。
むしろ狭くなっていくのは、自分自身の行動範囲です。
同じ曜日。
同じ時間帯。
同じエリア。
似たようなイベント。
そして、参加回数が増える。
こうなれば当然、同じ人に会う確率は上がります。
特に月に何度も参加するようになると、「前にも会った人」が出てくるのは自然なことです。
逆に、年に一、二回しか参加しない人であれば、毎回ほとんどが初対面でしょう。
つまり「既婚者合コン界隈が狭い」というより、
参加頻度が上がるほど、自分のいる世界が狭くなっていく。
こちらのほうが実態に近いのではないでしょうか。
まとめ
既婚者合コン界隈は本当に狭いのか。
東京全体を見れば、決してそんなに狭い世界ではありません。参加者も主催会社も多く、毎回すべて同じ人が集まっているわけではありません。
しかし、参加回数が増えるにつれて「この人、前にもいた」「この人、別の会にもいた」「また会った」という場面が確実に増えていきます。主催会社をまたいで参加する人もいますし、銀座で会った人と恵比寿で再会したり、昼に会った人と夜に再会したりすることもあります。
そして面白いのが、最初は「偶然だろう」と思っていた再会が、何度も続くと「この界隈ってやっぱり狭いんだな」に変わっていくことです。
さらに参加歴が長くなると、直接話したことがない人の顔まで覚えてくる。「あの人またいるな」と思う一方で、自分自身も誰かから「あの人またいるな」と思われているかもしれない。
こう考えると、既婚者合コンというのは、単なる一回限りのイベントの集合体というより、参加者が少しずつ重なり合っている一つの大きなコミュニティに近い部分があるのかもしれません。
もちろん、だからといって参加者同士が全員つながっているわけではありませんし、「あの人がどこで何をしている」といった情報を必要以上に気にする必要もありません。むしろ大切なのは、どこで誰に会うか分からないからこそ、相手のプライバシーを尊重し、自分自身も必要以上の情報を出さないことだと思います。
そして、何度か参加しているうちに「また会いましたね」と言える人が増えていくのは、必ずしも悪いことではありません。
初参加の時には、会場にいる全員がただの知らない人だった。
それが何度か参加するうちに、「前に会った人」「顔を知っている人」「少し話したことがある人」が増えていく。
そしてある日、会場に入って「あ、今日は知っている人がいる」と思う。
これは参加歴が長くなった人にしか分からない、ちょっとした感覚なのではないでしょうか。
既婚者合コン界隈は、広いようで狭い。
狭いようで、まだまだ知らない人もたくさんいる。
結局、このくらいの距離感が一番実態に近いのかもしれませんね。
「この前もいましたよね?」
そう声を掛けられた時に、少し気まずそうにするのも既婚者合コンの一つのあるある。
そして相手も同じように、「あなたもですよね」と思っている。
そう考えると、この世界は案外、みんなお互い様なのかもしれません。

