既婚者合コンに参加した際の勧誘行為に関して

既婚者合コンは、家庭以外の交流やリフレッシュを求める既婚者にとって、一つの魅力的な選択肢かもしれません。しかし、非日常の楽しい雰囲気に紛れて、参加者が思わぬトラブル、特に「勧誘行為」に巻き込まれるリスクがあることを、冷静に理解しておく必要があります。

筆者の経験によると、勧誘行為は異性よりも同性からのほうが圧倒的です。グループ会話形式の既婚者合コンにありがちになりますが、同席した同性からの勧誘には要注意です。

なぜ、既婚者合コンが勧誘の「標的」になりやすいのか

まず知っておきたいのは、既婚者合コンという場が、特定の業者や詐欺師にとって「都合の良い場所」となりやすい背景です。

  1. 秘密にしたいという心理:参加者は「既婚者であること」「家庭外で異性と会っていること」をパートナーに知られたくないという共通の弱みを抱えています。この「秘密を守りたい」という心理は、勧誘を断りにくい、あるいは被害に遭っても公にしにくいという状況を生み出します。
  2. 経済的な余裕がある層の存在:結婚して家庭を持つ参加者は、独身者と比較して、ある程度安定した収入や資産を持っているケースが多いと見なされがちです。このため、投資やマルチ商法などの金銭的な勧誘のターゲットになりやすいのです。
  3. 非日常の「高揚感」:合コンという場は、普段の生活から離れた高揚感や解放感があります。気分が高揚しているときは、冷静な判断力が鈍り、甘い誘いに乗ってしまいやすくなります。

実際に報告される勧誘のパターン

実際に既婚者合コンや、それに関連する出会いの場で報告される勧誘のパターンには、いくつか特徴があります。

  • 投資話やサイドビジネスへの誘導:「本業とは別に秘密で稼げる方法がある」「今のうちにお金持ちと知り合っておけば安心」など、秘密性を強調しつつ、投資やマルチ商法(MLM)のセミナー、情報商材の購入などに誘い込む手口です。特に「既婚者同士だからこそ内緒で」といった言葉で信頼感を醸成してくる場合があります。
  • 別サイトや別ツールへの早期誘導:出会いの場から、すぐにLINEや別のSNS、または有料のコミュニティサイトなどに誘導し、そこで本格的な勧誘や金銭的な要求を始めるケースです。運営元の目が届きにくいクローズドな環境に早く連れ出すのが目的です。
  • 高額な商品の販売(詐欺行為):親密になったフリをして、最終的に「家族の病気や借金で困っている」といった同情を引く嘘をつき、金銭を借りたり、高額な商品・サービスを購入させたりするロマンス詐欺の入り口となることもあります。

自分自身を守るための「鉄則」

楽しい交流を維持しつつ、勧誘トラブルから自分自身を守るためには、いくつかの鉄則を徹底してください。

  1. 「お金」の話には絶対に乗らない:どんなに親しくなっても、知り合ったばかりの異性から「儲け話」「投資」「借金の相談」といった金銭が絡む話が出たら、即座に警戒してください。既婚者合コンはビジネスの場ではありません。
  2. 即座に「連絡先交換」や「二人きりの場所」を避ける:相手から過度に熱心に連絡先を求められたり、イベント後すぐに二人きりで会うことを急がれたりした場合は注意が必要です。信頼できるまでは、あくまでグループでの交流に留めておくのが安全です。
  3. プロフィールや会話の内容を「深掘り」する:プロフィール写真が異常に美男美女すぎたり、日本語が不自然だったり、やたらと自分の「成功談」を語ったりする相手には慎重になりましょう。会話の中で、具体的な仕事内容や生活に関する質問を投げかけ、リアリティがあるかを見極めることも大切です。
  4. 「バレたくない」を弱みにしない:万が一、相手がトラブルを起こしてきても、「家庭にバレるのが怖いから」と泣き寝入りしてはいけません。不審な行為や不快な勧誘があった場合は、イベントの運営元にすぐに通報・相談しましょう。

既婚者合コンは、あくまで「交流の場」「リフレッシュの場」として割り切って参加することが肝心です。非日常の刺激を求める気持ちと、「家庭を守る」という冷静な理性、その両方を持ち合わせて、楽しい時間を安全に過ごしてください。

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