一般的なグループトーク形式の既婚者合コン、一日の流れを追う
多くのイベントは、見知らぬ同性同士で即席の「チーム」を組み、そのグループ単位で異性のグループと交流するスタイル、いわゆる「グループローテーション形式」で行われます。
STEP 1:身元確認と「即席チーム」の結成
(開始15分前~)
会場は、人目に付きにくい落ち着いたカフェやダイニングバーの貸切スペースなど。受付では、身分証明書による本人確認と参加費の支払いを済ませます。これは、イベントのルールを守るための最低限の確認です。
その後、参加者はスタッフに案内され、まず同性の参加者数名と即席のグループ(通常3~4人程度)を組みます。これが、この日の交流の「チーム」となります。初対面の同性同士で、まずは軽く自己紹介。「今日の目的」は口にせず、笑顔でリラックスした雰囲気を作り出すことが大切です。この同性グループが、イベント中の居心地の良さを左右します。めぐり合わせによっては、いきなり試合終了にもなりかねないので最初の運試しといったところです。
STEP 2:イベント開始、グループでの交流スタート
(開始時刻)
サークルによっては司会者の挨拶と乾杯の発声でイベントが始まります。なんとなく揃ったところでぬるっとスタートするケースもあり、各サークルの特色がここに出ます。昼開催の場合も、ソフトドリンクに加え、アルコールも用意されていることがほとんどです。
最初に着席したテーブルで、異性グループと向かい合います。ここでの会話は、まずはグループ全員で楽しめる共通の話題から入るのが鉄則です。「週末の過ごし方」「最近面白かったこと」など、家庭やプライベートに深く踏み込まない、当たり障りのない話題で和やかなムードを作るのが肝要です。
STEP 3:会話を繋ぐ「ローテーションタイム」
(約20分~30分ごと)
一定の時間が経つと、スタッフの合図で男性グループが隣のテーブルへと移動します。女性グループは席を動かず、次に来た男性グループを迎え入れるという形式が一般的です。
このローテーションによって、参加者全員と満遍なく交流する機会が生まれます。会話に集中する中で、ふと意気投合する異性や、「もっと話してみたい」と感じる相手が見つかるかもしれません。
グループでの交流が中心とはいえ、個人として惹かれた相手には、この限られた時間の中で、個人的な連絡先交換を打診する必要があります。「また皆で飲みたいですね」「個人的に話したいことがあるので」など、自然な流れでメッセージツールのIDなどを交換しましょう。
STEP 4:フリートークと最終アピール
(イベント終盤)
すべてのローテーションが終わり、イベントが終盤に差し掛かると、自由に席を移動して会話を楽しめる「フリートークタイム」が設けられる場合があります。
これは、グループ交流では話し足りなかった相手と、改めて深く会話するための大切な時間です。先ほど連絡先を交換した相手の元へ、ためらわずに足を運ぶ積極性が求められます。
しかし、アルコールが入ってリラックスしているこの時間こそ、周囲の目を気にせず、軽率な行動を取ってしまいがちな瞬間でもあります。あくまで、冷静な判断を保ち、「バレてはいけない」という意識を忘れないことが重要です。
STEP 5:イベント終了、そして「次の約束」へ
(イベント終了)
司会者からのお開きの挨拶で、公式な時間は終了です。しかし、既婚者合コンの本当の目的は、ここから先に始まります。
イベントで意気投合した数名で集まり、「二次会」へと流れる参加者が非常に多いのが実態です。「軽くお茶でも」「もう少しだけ」という名目で、人目の少ないカフェやバーへと場所を移します。
この二次会こそ、連絡先を交換した異性と、より個人的な会話をし、今後の交流の約束を取り付けるための「本番」です。昼間のイベントの流れに乗って、安全かつ楽しく非日常の時間を過ごすことができたなら、それは成功と言えるでしょう。


